AIに聞く 業績が大幅に伸びたのに、なぜ株価は逆行して下落するのか?【インターネットニュース情報サービスの許可番号:51120180008 】===■ 賀宛男中東の地政学的な紛争が引き起こした中国本土(A株)の揺れは、今週金曜までにほぼ落ち着いてきた。主要指数の週次下落幅は1%前後だが、いずれも長い下ヒゲをつけて引けている。とりわけ今週金曜は、3つの主要指数がいずれも寄り付き安から始まり、結局は高値方向に推移した。全市場で下落したのは1300銘柄あまりにとどまり、約4200銘柄が上昇した。周辺市場としては日本株や韓国株などが含まれるが、概ね寄り付き安・高値引けとなっている。商品市場でも、原油、金、銀などは、もはや急騰急落をしていない。国家統計局が最新発表したデータによると、今年の最初の2か月間で、全国の規模以上の工業企業の利益は15.2%増加した。これは2021年以来の最高の伸び率だ。内訳では、コンピューター、通信、その他の電子機器製造業の利益が前年同期比で2.0倍に増加し、有色金属の精錬・圧延加工業の利益は1.5倍、化学原料および化学製品製造業は35.9%増加、非金属鉱物製品業は16.2%増加した。41業種のうち27業種で利益が増加しており、減少したのは石油・天然ガス採掘業、自動車製造業など14業種だけだ。これは資本市場にとって重要なファンダメンタルズ支えとなる。2月28日に中東の地政学的な紛争が勃発して以来、ほぼ1か月にわたる株式市場の値動きは、まさに息をのむようなものだった。上海総合指数は3月2日の終値4182ポイントから、現在の3913ポイントまで下落し、下落率は6.4%だ。深セン成分指数、科創50指数、北証50指数はいずれもそれぞれ4.9%、12.5%、17.29%下落した。一方で、創業板指数はほぼ横ばいで推移し、創業板の3大ウエイト銘柄である寧徳時代、中際旭創、新易盛は、過去1か月でそれぞれ22.3%、12%、24%上昇した。その裏には「業績が大幅に増えた」という背景がある。科創板や北証取引所の下落幅がとりわけ大きいのは、これまでバリュエーション(評価)が高かったからだ。ここでは、上海総合指数の下落幅を投資家の損益の基準としてみてもよい。集計によると、全市場の約5500銘柄のうち、下落率が6.4%未満の銘柄は1700銘柄あまりにとどまり、6.4%を超える銘柄は3800銘柄近くある。つまり、この期間中の株主の損失は6.4%より大きくなる可能性がある。なぜこのような状況が起きたのか?1つ目は、コンセプト(テーマ)を投機で追うこと。統計によれば、このところのA株の280の概念(テーマ)セクターのうち、上昇しているのは「超臨界発電」だけで、その他の概念指数はすべて下落した。Soraテーマは15.36%下落し、ChatGPTテーマは14.69%下落、スターリンクテーマは14.57%下落した。広西エネルギー(広西能源)が金曜に開示した年次報告によると、同社の2025年の売上高は前年比で5.56%減少し、通期は2.1億元の赤字(非経常控除後の赤字は3.32億元)だった。前年の利益6300万元と比べると、業績は435%減となる。しかし「超臨界発電」テーマに乗り、かつフリーフロートの時価総額が50億元を下回っているため、株価は継続的に大幅に上昇し、過去1か月で上昇率が最も高い株の1つになっている。2つ目は、「活躍株」「強勢株」を追いかけて(同調して)投機すること。過去1か月で、活躍株指数は11.2%下落し、値動きが目立つ銘柄指数は11.7%下落した。業績の裏付けに乏しい新高値銘柄指数は13.67%下落した。同時に、高PER(株価収益率が高い)セクター指数は11.92%下落し、高い営業権(のれん)を持つセクター指数は11.4%下落、微利株(わずかな利益しかない株)セクター指数は10.53%下落した。逆に、高配当セクター指数は2.15%上昇し、低PBR(株価純資産倍率)・低PERセクター指数はそれぞれ0.97%と0.05%上昇した。では、今後の相場はどう展開するのか?今回の相場はA株の下落が深いものの、国際的な主要市場と比べればA株の下落幅はそれほど大きくはない。これは当然ながらバリュエーションが低いことと関係している。週次のチャートを見ると、昨年4月初めに上昇してから、上海総合指数は上昇チャネルの中で推移しており、徐々に落ち着く兆しも見えている。業界セクターの観点では、国家統計局が発表した今年前半2か月の業界データは参考になる。先ほどのとおり、通信などの電子機器業界の利益は2.0倍に増えており、これに対応するA株の通信機器セクターの関連銘柄として、すでに年次報告を開示している工業富聯(インダストリアル・アンド・コマーシャル・ファイアリーレン)は、売上高と利益がそれぞれ48%と52%増加している。株価はすでに40%下落しており、評価は高すぎない。もう一つ、沪電股份(フー・ディエン・シェン:ハード関連)は、売上高と利益がそれぞれ42%と48%増えているが、株価は新高値をつけた後にいくぶん下がってきている。有色金属業界の利益は1.5倍に伸び、化学関連業界(化学原料および化学製品製造業)の利益は35.9%増加している。このところ、有色金属業界の指数は18%大きく下落し、化工業界指数は6.3%下落した。投資家は、見誤られて(不当に)売られた銘柄を探すこともできるし、相応のETFファンドを組み込むこともできる。編集|龍笑審査|王為
賀宛男:A株式市場は徐々に安定しつつあり、今後は業績の支援に注目
AIに聞く 業績が大幅に伸びたのに、なぜ株価は逆行して下落するのか?
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■ 賀宛男
中東の地政学的な紛争が引き起こした中国本土(A株)の揺れは、今週金曜までにほぼ落ち着いてきた。主要指数の週次下落幅は1%前後だが、いずれも長い下ヒゲをつけて引けている。とりわけ今週金曜は、3つの主要指数がいずれも寄り付き安から始まり、結局は高値方向に推移した。全市場で下落したのは1300銘柄あまりにとどまり、約4200銘柄が上昇した。
周辺市場としては日本株や韓国株などが含まれるが、概ね寄り付き安・高値引けとなっている。商品市場でも、原油、金、銀などは、もはや急騰急落をしていない。
国家統計局が最新発表したデータによると、今年の最初の2か月間で、全国の規模以上の工業企業の利益は15.2%増加した。これは2021年以来の最高の伸び率だ。内訳では、コンピューター、通信、その他の電子機器製造業の利益が前年同期比で2.0倍に増加し、有色金属の精錬・圧延加工業の利益は1.5倍、化学原料および化学製品製造業は35.9%増加、非金属鉱物製品業は16.2%増加した。41業種のうち27業種で利益が増加しており、減少したのは石油・天然ガス採掘業、自動車製造業など14業種だけだ。これは資本市場にとって重要なファンダメンタルズ支えとなる。
2月28日に中東の地政学的な紛争が勃発して以来、ほぼ1か月にわたる株式市場の値動きは、まさに息をのむようなものだった。
上海総合指数は3月2日の終値4182ポイントから、現在の3913ポイントまで下落し、下落率は6.4%だ。深セン成分指数、科創50指数、北証50指数はいずれもそれぞれ4.9%、12.5%、17.29%下落した。一方で、創業板指数はほぼ横ばいで推移し、創業板の3大ウエイト銘柄である寧徳時代、中際旭創、新易盛は、過去1か月でそれぞれ22.3%、12%、24%上昇した。その裏には「業績が大幅に増えた」という背景がある。科創板や北証取引所の下落幅がとりわけ大きいのは、これまでバリュエーション(評価)が高かったからだ。
ここでは、上海総合指数の下落幅を投資家の損益の基準としてみてもよい。集計によると、全市場の約5500銘柄のうち、下落率が6.4%未満の銘柄は1700銘柄あまりにとどまり、6.4%を超える銘柄は3800銘柄近くある。つまり、この期間中の株主の損失は6.4%より大きくなる可能性がある。
なぜこのような状況が起きたのか?
1つ目は、コンセプト(テーマ)を投機で追うこと。統計によれば、このところのA株の280の概念(テーマ)セクターのうち、上昇しているのは「超臨界発電」だけで、その他の概念指数はすべて下落した。Soraテーマは15.36%下落し、ChatGPTテーマは14.69%下落、スターリンクテーマは14.57%下落した。広西エネルギー(広西能源)が金曜に開示した年次報告によると、同社の2025年の売上高は前年比で5.56%減少し、通期は2.1億元の赤字(非経常控除後の赤字は3.32億元)だった。前年の利益6300万元と比べると、業績は435%減となる。しかし「超臨界発電」テーマに乗り、かつフリーフロートの時価総額が50億元を下回っているため、株価は継続的に大幅に上昇し、過去1か月で上昇率が最も高い株の1つになっている。
2つ目は、「活躍株」「強勢株」を追いかけて(同調して)投機すること。過去1か月で、活躍株指数は11.2%下落し、値動きが目立つ銘柄指数は11.7%下落した。業績の裏付けに乏しい新高値銘柄指数は13.67%下落した。
同時に、高PER(株価収益率が高い)セクター指数は11.92%下落し、高い営業権(のれん)を持つセクター指数は11.4%下落、微利株(わずかな利益しかない株)セクター指数は10.53%下落した。逆に、高配当セクター指数は2.15%上昇し、低PBR(株価純資産倍率)・低PERセクター指数はそれぞれ0.97%と0.05%上昇した。
では、今後の相場はどう展開するのか?
今回の相場はA株の下落が深いものの、国際的な主要市場と比べればA株の下落幅はそれほど大きくはない。これは当然ながらバリュエーションが低いことと関係している。週次のチャートを見ると、昨年4月初めに上昇してから、上海総合指数は上昇チャネルの中で推移しており、徐々に落ち着く兆しも見えている。
業界セクターの観点では、国家統計局が発表した今年前半2か月の業界データは参考になる。先ほどのとおり、通信などの電子機器業界の利益は2.0倍に増えており、これに対応するA株の通信機器セクターの関連銘柄として、すでに年次報告を開示している工業富聯(インダストリアル・アンド・コマーシャル・ファイアリーレン)は、売上高と利益がそれぞれ48%と52%増加している。株価はすでに40%下落しており、評価は高すぎない。もう一つ、沪電股份(フー・ディエン・シェン:ハード関連)は、売上高と利益がそれぞれ42%と48%増えているが、株価は新高値をつけた後にいくぶん下がってきている。
有色金属業界の利益は1.5倍に伸び、化学関連業界(化学原料および化学製品製造業)の利益は35.9%増加している。このところ、有色金属業界の指数は18%大きく下落し、化工業界指数は6.3%下落した。投資家は、見誤られて(不当に)売られた銘柄を探すこともできるし、相応のETFファンドを組み込むこともできる。
編集|龍笑
審査|王為