上昇旗形と下降旗形とは?トレードへの活用方法

重要ポイント

  • 強いトレンド市場で旗形パターンを見つけたら、トレーダーはこれを買いか売りの有力な指標として活用できる
  • 上昇旗形と下降旗形は一般的な継続パターンで、旗竿・旗面・ブレイクポイントの3要素で構成される
  • トレーダーは旗形パターンをRSIなど他の指標と併用し、資産の買われ過ぎ売られ過ぎを判断できる

相場で早期トレンドを見極めることは効果的な取引計画の実行に不可欠だ。多くのテクニカルアナリストはチャートパターンという重要なツールを使って、価格の将来動向を予測し、重要なパターンを識別しようとしている。

私がいつも注目するのは、上昇・下降のチャートパターンだ。価格トレンドが継続するか反転するかを判断するために、こういったパターンに頼ることが多い。中でも旗形パターンはテクニカル分析でかなり人気があって、値動きと今後の方向性について貴重な洞察を提供してくれる。

値動きチャートに線や形を描いて旗形パターンを作ることで、これから起こりそうなトレンド、ブレイクアウト、反転が見えてくる。この記事では上昇旗形と下降旗形という2つのパターンを掘り下げ、これらが出現した時にどう取引すべきか考察していこう。

上昇旗形と下降旗形とは?

上昇旗形と下降旗形は最も一般的な継続パターンで、トレンドが持続する可能性が高い時に観察される。

上昇旗形は通常、価格トレンドが上昇継続する可能性が高い上昇トレンドで発生する。対照的に、下降旗形は下降トレンドの中で見られ、資産価格がさらに下落圧力に直面する可能性を示している。

旗形パターンは主に2つの部分で構成されている:旗竿と旗面だ。旗竿は大幅な上昇または下落を表し、上昇旗形か下降旗形かによって異なる。旗竿の形成には通常、取引量の著しい増加が伴う。

旗竿形成後、整理段階に入る。この段階は上昇または下降する平行チャネルのように見え、パターンの旗面を形成する。

上昇旗形ではまず旗竿、次に旗面が形成される。下降旗形ではその逆だ。

上昇旗形パターンの取引方法

旗形パターンは役立つチャート形状で、一部のトレーダーはこれを使って潜在的なブレイクポイントを分析し、エントリーとイグジットを決める。また、価格上昇または下落の可能性を推測するのにも使える。上昇・下降旗形の価格行動は、ブレイクアウトや急激な反転後、通常旗竿の長さと同じ幅で動く。

俺はまず、整理段階に入った上昇トレンドを早めに特定するようにしている。整理段階では、価格が長方形を形成し、上部に抵抗線、下部に平行な支持線が現れる。

上昇旗形パターンを特定したら、エントリーポイントを見つける。ブレイクポイントはローソク足が旗面の上限を突破する場所で、ここが買い手のエントリーポイントになる。上昇旗形の目標価格は、ブレイクポイントに旗竿の高さを加えたもの。

潜在的な損失を最小限に抑えるため、俺は旗面の底、つまり整理段階の最低点にストップロスを設定することがある。こうすることで、価格がトレードと反対方向に動いた場合の損失を制限できる。

旗竿の高さを利用して利益目標価格を設定することもできる。利益目標価格を見つけるには、旗竿の底から頂点までの高さを測定し、それをブレイク価格に加えればいい。

下降旗形パターンの取引方法

下降旗形パターンの売り手のエントリーポイントを計算するには、ブレイク価格から旗竿の高さを引く。売り手のエントリーポイントは、資産価格が旗面の下限を突破した時に発生する。

損失を制限するため、俺は旗面の振動高値、つまり整理段階全体の最高点にストップロスを設定することがある。これは資産価格が逆方向に動いた場合の保険だ。

旗竿の高さを計算するには、旗竿の最高価格から最低価格を引く必要がある。上昇旗形と下降旗形の整理段階は、理想的には旗竿の50%を超えるべきではない。もし50%以上の調整があれば、トレンドに必要な勢いが欠けている可能性がある。

さらに、調整は通常、振動高値(旗竿の最高点)の38.2%程度になる。

下降トレンドが確認された後にショートポジションを構築する方が、価格が支持線を突破したらすぐにエントリーするよりも安全だ。これは偽シグナルや潜在的な損失を避けるのに役立つ。

資産価格が逆方向に動き始めた場合、ストップロスで損失を制限できる。トレーダーは通常、旗面の抵抗線上にストップロスを設定する。

実例

ETH USDTを日足チャートで取引していて、下降旗形パターンが形成されつつあることに気づいたとしよう。旗面の下限が$2,500、上限が$2,800だ。

慎重なトレーダーとして、お前は旗面の平行トレンドライン間の距離を使って利益目標を設定することにした。この場合、2本のトレンドライン間の距離は$300だから、ブレイクエントリーポイントの価格$2,400に$300を加える。

つまり、目標価格は$2,700だ。

リスク管理のため、旗面の抵抗線上、例えば$2,900にストップロスを設定できる。価格が逆方向に動けば、ストップロスがトリガーされ、潜在的な損失を制限できる。

旗形 vs 三角形

トレーダーはよく旗形パターンと三角形パターンを混同するが、後者も継続パターンの一種で、整理後にトレンドが継続する可能性が高いことを示す。

旗形パターンと同様、三角形パターンにも旗竿が含まれる。しかし、旗形の整理段階は長方形だが、三角形の整理段階は2本の収束線で形成された三角形だ。

上昇・下降旗形パターンの注意点

トレンド相場では、上昇・下降旗形パターンは目標価格を見つけるためのテクニカルツールとして非常に価値がある。だが、予想される利益が保証されるわけじゃない。偽ブレイクアウト(価格が旗形パターンの重要な位置を突破した後、すぐに反転すること)が発生する可能性もある。

俺が常に確認するのは、市場に一貫したトレンドがあるかどうか。例えば、加速する上昇市場での上昇旗形、または勢いが弱まる市場での下降旗形といった具合だ。取引量も極めて重要で、ブレイクアウトには通常強い動きが伴う。

トレーダーは複数の指標を同時に使うべきだということも覚えておくべきだ。RSIは暗号資産の買われ過ぎや売られ過ぎを評価するために、上昇・下降旗形パターンと一緒によく使われる。

市場は常に予想を裏切るものだ。だから旗形パターンだけを頼りにせず、複数の指標と自分の直感を組み合わせて判断することをオススメする。最終的には自己責任で慎重にトレードすべきだ。

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