今週末はA株投資家のグループチャットが非常に盛り上がりました。さまざまな好材料が画面を埋め尽くしていました。正直言って、金曜日の取引終了後に発表された一連の政策パッケージは確かに強力でした——ただ、冷静に考えると、昨年の時とは少し違います。

**まず今回何が起きたのか整理しましょう**

保険資金のリスク評価のハードルが下がりました、これは簡単なことではありません。業界の試算によれば、千億元規模の追加資金が市場に流入できる見込みで、滬深300や科創板などの主要指数が最も恩恵を受けます。一方、証監会の座談会では証券会社業界の方向性が示され、今後5年間でビジネスの幅を拡大し、優良な証券会社は適度なレバレッジ拡大も可能となりました。

これら2つの動きは、実は同じ方向を指しています：金融セクターを活発化させ、市場に上昇の足場を作ること。要するに、指数が底値圏でもみ合い続けるのを防ぎたいが、一気に急騰させるつもりもない、ということです。

**何でもかんでも「924相場再来」と叫ばないで**

一部の人は好材料を見るとすぐに盛り上がり、昨年の全面爆発と同じだと騒ぎたがります。しかし今回は性質が全く異なります——前回は金融政策・財政政策・監督政策の三本柱が同時に発動された「総合パッケージ」でしたが、今回は特定業界向けのピンポイントな緩和策にすぎません。

現在の政策は明らかに「スローブル（緩やかな上昇）」を志向しており、2日で20%急騰してその後大きく崩れるような「急騰相場」を望んでいるわけではありません。このロジックを理解することが非常に重要で、そうでないと期待値で損をする恐れがあります。

**テクニカル的に今の位置をどう見るか**

週足はすでに2週連続で陽線となり、金曜日は金融株主導で3900ポイントの大台を出来高を伴って突破しました。このシグナルは健全と言えるでしょう。チャート形状から見て、再び安値を更新する可能性は低そうですが、上には3950～4000のゾーンに過去の売り圧力が控えており、簡単には突破できません。

今後、このレジスタンスに挑戦する場面で押し戻されるのは、テクニカル的にはごく普通の調整です。このような値動きが苦手な場合は、レジスタンス付近では無理に追いかけ買いせず、調整を待った方が良いでしょう。

**月曜日はどう動く？今から乗っても間に合う？**

週末のこの雰囲気なら、高寄りスタートはほぼ確実でしょう。重要なのはその上昇幅です——もし一気に3927ポイントの空白（ギャップ）を埋めてしまうと、その日の上昇継続は難しく、むしろ高値から押し戻される展開になりがちです。逆に寄付でギャップを埋めなければ、場中に上値を試す余地があり、買い意欲も強くなりそうです。

「乗り遅れた」ことを気にする必要は全くありません。今は2015年のように全銘柄が一斉に上がる「全面高」ではなく、指数が上がっても全部の株が上がるわけではありません。年末の環境では、セクターごとにローテーションで資金が回るのが普通——今週はこのセクター、来週は別のセクターというように、参加し続ければ自分が注目している銘柄にもチャンスが巡ってきます。

しかもまだ4000ポイントすらしっかり抜けていないので、今後も何度も上下に振れるでしょう。チャンスはたくさんあります。大きく含み損を抱えている人は静観してリバウンドを待ち、これから参入したい人は焦って高値を追わず、意見が分かれて株価が調整した時に押し目買いするほうが安全です。

**来週注目すべき方向性は？**

短期的には、テクノロジー成長株（光通信・AIインフラ関連など）や高配当銘柄が引き続きローテーションで物色されそうです。金融セクターや素材・非鉄金属もここ数日活発になっています。

さらに重要なのは、来週にはいくつかの重要イベントがあります：米連邦準備制度（FRB）のFOMC会合、国内主要経済会議、11月の消費統計発表。これらはテック・大金融・高配当・消費関連セクターにテーマ的なチャンスをもたらすでしょう。

結局のところ、今の相場は「指数に底打ち感、個別株は分化、ローテーションがカギ」です。一撃で全部の利益を狙うのではなく、上昇・下落を予測するよりもリズムに合わせることのほうが重要です。