来週は今年最もエキサイティングな一週間になるかもしれません。とにかく、各国の中央銀行は本気で会合を重ねるつもりのようです。

12月8日から13日まで、その密度はまるで年末の大試験並み。米連邦準備制度理事会（FRB）が先頭に立ち、オーストラリア、カナダ、スイスも続きます。中国では11月のインフレ率と社会融資総額データも発表予定。市場のボラティリティ？それは必然です。

**まずはタイムラインを整理しましょう：**

月曜日(12.8)は比較的静か――中国の11月貿易収支、国内の石油価格調整あり。

火曜日(12.9)はオーストラリア準備銀行が先陣を切り、ブロック総裁の会見もあり、米国では10月の求人件数データが続きます。

水曜日(12.10)からヒートアップ！中国CPIと社会融資総額データが同日発表、カナダ中銀も政策決定会合、さらにイングランド銀行のベイリー総裁の講演予定も。

木曜日(12.11)**本番が到来**――FRBの金利決定＋パウエル議長会見、これは世界中が注目しています。同日にスイス中銀の動きもあり、IEAとOPECの原油月報も発表されます。

金曜日(12.12)はドイツ・フランス・イギリスのCPIデータが一斉に発表、FRBの複数メンバーが相次いで発言します。

土曜日(12.13)はCFTCのポジション報告で締めくくり。

**注目すべきポイント：**

FRBは利下げを示唆するのか？ドットチャートやパウエル議長の発言が、ドルやリスク資産の動向に直結します。

中国のインフレは始まったのか？信用拡大はどうか？これはA株の市場心理や人民元相場、さらにはコモディティ価格に影響します。

複数の中央銀行が同時に政策決定するのは偶然か、それとも何らかのシグナルなのか？世界的な金融政策転換の兆しか？

今週の原油価格も落ち着かなさそうです。IEAとOPECのダブルレポートに加え、在庫データもあり、大きく動く可能性も。

**投資戦略は？**

BTCやETHなど主流の暗号資産は、大口資金による現物保有が堅実。小口資金は柔軟に動いても良いですが、高値追いは禁物。ドルインデックス、金、国債利回りなどのマクロ指標の連動に注目し、ポジション管理を徹底、一つのカゴに卵を盛りすぎないようにしましょう。

こうしたイベントが密集する週は、チャンスとリスクが共存します。事前の準備が、後悔するよりずっと大切です。