最近メッセージを遡っていたら、アメリカで「天才法案」というものが可決されたのを見かけました。どうやら米ドル連動のステーブルコインにゴーサインを出す内容のようです。最初に思ったのは、「これってLorenzoに預けている自分の資産にとって、良いことなのか悪いことなのか？」ということでした。

2日ほど考えてみて、考えれば考えるほど面白いなと思いました。

この法案の核心的なロジックは、実はより多くの米ドル資金をコンプライアンスに則った形でクリプト市場に流入させることにあります。例えるなら、以前は村に断続的な古い水道管しかなかったのが、今度は公式に規格を満たした太い水道管を敷くという話です。水量も増え、水質も安定します。

でも問題は――水が来たとして、誰が分配するのか？どこに流すのか？という点です。

ここでLorenzoの重要性が増してきます。多くの人は今でも「ビットコインの利息ツール」くらいの認識かもしれませんが、実際にはそれ以上の存在になっています。現在のLorenzoの位置付けは、むしろ「機関投資家向けのオンチェーン資産トランジットハブ」、言い換えればオンチェーン世界の「水処理プラント」といった感じです。

Lorenzoは「金融抽象レイヤー」と呼ばれるアーキテクチャを構築しています。学術的に聞こえますが、要は伝統金融の複雑なオペレーション――資産管理、リスク分級、利回り分配、流動性調整――を標準化・自動化しているということです。まるで浄水場が川や湖の水を直接飲めるように処理するようなものです。

ステーブルコイン政策が施行されれば、より多くの機関資金がオンチェーンに流れ込むことになります。しかし、これらの資金が自力でDeFiプールや利回り戦略を見つけることはありません。彼らは「中間レイヤー」を必要としていて、それは従来金融のコンプライアンス要件も満たしつつ、資金を効率的に各種オンチェーンプロトコルへ導く役割です。Lorenzoがやっているのは、まさにこの仕事です。

だから今は、この政策はLorenzoにとって脅威ではなく、むしろ事業ロジックに加速ボタンを押してくれるようなものだと思っています。水道管が整備されれば、水処理プラントの仕事はもっと増えるはずです。