今日、A株はついに強気を見せ、上海総合指数は20日移動平均線を一気に突破し、創業板はさらに勢いがあり、1日で80ポイントも急騰しました。

注目のホットスポット分布を見ると、今回の主導役が誰か一目瞭然です——Co-packaged optics（共封装光学）、F5G、光ファイバー、銅線接続などのハードテクノロジー分野が上昇率トップに名を連ねました。共封装光学とF5Gは直接4%超え、他のセクターを大きく引き離しています。通信設備、半導体、電子部品などのテック株が、今日のA株の上昇の原動力となりました。テックセクターが引っ張ると、イノベーション系指数も連動して高騰。終値で創業板は2.6%上昇し、科創板も1%を突破しました。

創業板はこれで2日連続で20日線を守っており、今後の注目点は3300ポイントの突破ができるかどうかです。しっかりこの水準を維持できれば本格的な反転となり、もし3300を突破して維持できれば、強気相場の期待も現実味を帯びてくるでしょう。

今日の創業板の好調には、大型ブルーチップ株の貢献が大きいです。中際旭創、新易盛、勝宏科技、天孚通信、江波龍など時価総額1000億元級のリーダー株は、いずれも5%以上の上昇を見せました。天孚通信はさらに驚異的で、19%の急騰、あと少しでストップ高でした。ただし、これらのリーダー株はすでに倍増、あるいは10倍にもなっているものもあり、今から高値追いをするのはリスクが高いです。すでに急騰した大型株を追うよりも、まだ出遅れている優良銘柄を狙って補完上昇の余地を狙う方が賢明です。

上海総合指数も今日は一日中強い動きでした。高寄り後、右肩上がりで上昇し、最終的に21ポイント高で小陽線を描き、20日移動平均線の上に出ました。これで、ここ2週間の煮え切らない展開に終止符を打ちました。今日の上海市場の売買代金は8394億元で、8000億の大台をしっかり突破し、出来高も増加しています。

ただし、短期的に20日線を突破したからといって、すぐに安定したとは言えません。今後の出来高が維持できるかが鍵です。今週残り4日で、上海市場の売買代金が8500億元前後で安定すれば、今回のブレイクは有効と見なせます。もし9000億や1兆元を突破できれば、上海総合指数は4000ポイント、さらには年初来高値への挑戦も見えてきます。

要するに、現時点では上海総合指数は依然として「売られすぎからのリバウンド」の範疇です。出来高不足が最大のリスクで、もし減少すれば、すぐに高値から反落する可能性があります。上海総合指数が本当に強いかどうかを判断するには、日足チャートで5日連続して20日線をしっかり維持できるかが重要なシグナルです。今後4営業日で20日線を守るだけでなく、売買代金も8000億元以上をキープする必要があります。

最後に注目すべき2つの方向を挙げます：

第一に、証券セクター。今日は証券株がジェットコースターのような値動きで、日中は一時3%近く上昇しましたが、引けでは1.26%まで上昇幅縮小、板全体が下落し、ストップ高だった興業証券も午後にはストップを外しました。証券株はA株市場の「錨」であり、持続的な上昇がなければ上海指数を支え続けることはできません。今回の急騰＆反落は、今後の相場展開にリスクを残し、上昇の勢い不足や調整加速のリスクもあるので、今週は証券株の動きに特に注意が必要です。証券株は「スローモー牛」にはならず、勢いが切れると反落リスクが拡大します。

第二に、主板の低バリュエーション・高配当のブルーチップ株です。補完上昇の期待が非常に強いです。ここ2日間、A株の上昇の中心は明らかに深セン市場にシフトしており、創業板が80ポイント上昇、深セン成分指数が先に20日線を突破したのが証拠です。上海指数も20日線を突破したものの、深市の2大指数に比べると明らかに出遅れています。創業板ブルーチップが年初来高値を更新する中、主板ブルーチップはまだ低位にとどまっています。このような状況下では、バリュエーションが低く、収益が安定し、配当利回りが高いにもかかわらず、株価が著しく出遅れている主板ブルーチップに、今後の補完上昇余地が大いに期待できます。