よく「なんで今回は突然上がったの？」「さっきまで大丈夫だったのに、なんでまた急落した？」「なにか大きなニュースでもあったの？」といった質問を目にします。

正直なところ、ニュースというのは単なるスケープゴートにすぎません。FRBの利下げであれ、ETHのアップグレードであれ、そういった要素が短期的には市場を刺激することは確かですが、本当に相場の動きが知りたいなら、やはりチャートそのものを見るべきです。K線は嘘をつきません。

まず日足レベルを見てみましょう——この反発もそろそろ終盤です。ボリンジャーバンドの上限が下向きで、中軸も沈んでいます。現在の価格はちょうど中軸付近でもみ合い中。MACDの強気モメンタムも明らかに弱まっており、KDJの3本線は重なり合いデッドクロスを形成、下方へ拡散しています。さらに週足に切り替えて見ると、中軸と下限はいずれも下向きに開いており、現在価格は下限付近で修正中、MACDの弱気バーも増量中です。

こうしたテクニカル指標が示すメッセージは非常に明確です。ただ、それ以上に重要なのは構造です——大きなスパンで見ると、BTCは126200のトップから現在までリトレースしつつ、全体としては高値を試した後に下落する流れで、現在はすでに3つ目の下降チャネルを形成しています。

第1チャネル：底値は103470、反発の最高値は116380で、標準的な下降トレンドを築きました。価格は2度底値を試した後、3度目で一気に下方ブレイクし、このチャネル構造が崩れました。

第2チャネル：底値サポートが98888に切り上がり、反発の高値は107470付近。同じパターン——2度底値を試し、その後……

いま、3つ目のチャネル進行中。このリズム、どこかで見覚えありませんか？