Horeb EnergyとVeoliaがコロンビアの埋立地バイオガスを利用して2.5¢/kWhでビットコインをマイニング

出典：CryptoNewsNet 原題：Horeb EnergyとVeolia、コロンビアの埋立地バイオガスで2.5セント/kWhのビットコインマイニングを実現

コロンビアのビットコインおよび暗号資産マイニング企業Horeb Energyは、同国ラテンアメリカ北サンタンデール地域で、2.5セント/kWhのグリーンバイオガスエネルギーを明らかにしました。同社は、多国籍エネルギー企業Veoliaとの戦略的提携により、ビットコインマイニング事業における北米平均3.5〜6セント/kWhよりも50％安い電力価格を実現しています。

1853年、ナポレオン3世の下でフランスの公共水道インフラ整備を支援するために設立されたVeoliaは、水、廃棄物、エネルギーソリューションに特化した環境サービスの世界的リーダーです。現在、コロンビアのノルテ・デ・サンタンデールでは、バイオガスの高度利用や固形廃棄物管理に特化した重要施設を運営しており、これはコロンビアやラテンアメリカ全体で一般的な、大規模埋立地問題への対応でもあります。Veoliaはまた、同地域のバイオガスシステム開発の先駆けとなる「Centro Inteligente de Gestión Ecológica（CIGE）Guayabal埋立地」も運営しています。

この事業のビットコインマイニング部門であるHoreb Energyは、バイオガス処理および廃棄物からの再生可能エネルギー生産の技術ソリューションを専門としています。同社はプレスリリースで「Veoliaとのこのパイロットプロジェクトでの協力は、世界の暗号資産マイニング業界における新たな持続可能ビジネスモデルのマイルストーンとなる」と述べ、「このプロジェクトは地域のカーボンフットプリントを大幅に削減し、地域社会のエコロジー転換を加速するというVeoliaの強いコミットメントを示すものだ」と付け加えています。

このパイロットプロジェクトでは、VeoliaがCIGE Guayabal埋立地で生成したバイオガスを電力に変換し、暗号資産マイニング専用のセキュアな独立型データセンターに供給しています。Horeb Energyは高度なバイオガス濾過・エネルギー変換プロセスやビットコインマイニングを管理し、同地域のエネルギーインフラ開発に新たな経済モデルをもたらしています。

開始から1年後、このプログラムは「ほぼ1,000kWhの100％再生可能エネルギー」を生産し、完全にオフグリッドのビットコインコンテナ・マイニングシステムを稼働させるという具体的な成果を上げています。この独自のアプローチは、コロンビア市場において、埋立地の環境問題となる廃棄物分解の副産物であるメタンガスの代替利用方法を提供しています。

Veoliaノルテ・デ・サンタンデール支社のゼネラルマネージャー、ウンベルト・ポサダ・シフエンテス氏はプレスリリースで「このパイロットは、イノベーションと強い地域リーダーシップによって、廃棄物を価値に変え、クリーンエネルギー転換に意義ある貢献ができることを示しています」と述べました。

Horeb Energyのオペレーションマネージャー、アーリー・ロサノ氏はメディアに対し、グリーンエネルギーで2.5セント/kWhを達成したことについて「このプロジェクトが地元の人材とVeoliaのパートナーシップにより開発されたことを誇りに思います。我々の目標は、このモデルをコロンビア国内やラテンアメリカ全域の他の自治体でも展開することです」と語りました。