BTCが新高値を更新した本当の推進力は何か？オンチェーンデータが物語る

最近BTCは$110K～$126Kの間で何度も話題になっています。多くの人から「なぜ今回ここまで上がれるのか」と聞かれます。壮大なストーリーを聞くよりも、実際のオンチェーンデータを見た方が早いでしょう。

資金はどこから来ているのか？

機関投資家の大量参入 が主な要因です。米国の現物ETFが上場したことで、機関投資家は直接BTCを保有せずとも投資でき、運用のハードルが下がりました。さらに驚くべきことに、上場企業によるBTC保有量はすでに102万枚を突破し、これは総供給量の約5%にあたります。これらの企業はBTCを金庫の資産として扱い、長期的な強気の姿勢が明確です。

ドル安＋地政学的リスクの高まり も後押しとなっています。ドルが弱い時、投資家は自然とBTCのような安全資産に流れますし、金融市場に不安があるときはビットコインがヘッジ手段となります。

テクニカル面の見方

BTC価格の変動は主にいくつかの指標に影響されます：

• フィボナッチリトレースメント：サポート/レジスタンスを見極める
• 21週移動平均線：ブル相場でよく機能するサポートで、重要な参考指標
• RSIダイバージェンス：トレンド転換のシグナルとなる可能性

ちなみに、週末にBTCが急騰する（"Sunday pump"現象）ことが多いですが、これらの上昇は月曜日に伝統市場が開くと戻す傾向があるので、注意が必要です。

BTC vs ゴールド：真の安全資産はどちらか？

面白い現象として、2025年以降はゴールドの上昇率がBTCを上回っています。BTCは「デジタルゴールド」と言われていますが、データを見ると株式との相関が高く、ゴールドとの相関はほぼゼロです。つまり、BTCは今や伝統的な意味での安全資産というより、むしろハイリスク資産に近い存在です。これは投資家のポートフォリオ戦略に大きな影響を与えます。

次に注目すべきポイントは？

企業のBTC保有意欲が高く、供給の希少性が強まり、需要側には機関投資家が控えている—これらは長期的な強気材料です。ただし、次の半減期は2026年で、それまでに再び最高値を更新できるかはまだ不透明です。

総じて、今回のBTCの上昇には機関投資家、マクロ要因、オンチェーンデータという裏付けがあります。しかし、市場もリスクも変化しているため、継続的な注視が必要です。