なぜBTCはまだ上昇しているのか？今回はこれまでと違う

Question

最近数ヶ月でBTCは$80Kから$120Kを突破し、過去最高値を更新し続けています。多くの人が「この相場はどこまで上がるのか、また暴落するのか？」と質問しています。

まずはデータを見てみましょう。

供給側の厳格な制約

BTCの総発行枚数は21M枚、これは絶対のルールです。現在すでに19.6M枚が採掘されており、残りは1.5M枚未満です。

ポイントは4月の半減期イベント――マイナー報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減しました。つまり、新規供給が一気に半分になります。多くのアナリストは300〜400万BTCが永久に失われている（秘密鍵の紛失やウォレットへのアクセス不可など）と推定しており、実際の流通枚数は想像以上にタイトです。

供給が絞られ、需要が減らない＝価格は上昇圧力

機関投資家が本当に買っている

今回は2017年の個人投資家の熱狂とは違います。

BlackRockのiShares BTC Trustは現在$86Bの資産を運用しており、最も成長が速いETFの一つになっています
244社の上場企業が財務報告書でBTCを保有、年初の約2倍
MicroStrategyは58万枚超のBTCを保有、評価額$62B、最近さらに$5.84億を調達して買い増し

ETFへの流入は今年すでに$13Bを超え、これらは全て機関資金であり、性質が全く異なります。彼らはFOMOではなく、資産配分のために来ています。

マクロ環境の追い風

FRBの利下げ期待、世界的な金融緩和、各国通貨の下落圧力――こうした環境下で、BTCは「デジタルゴールド」としての魅力をさらに高めています。

米国議会の「Crypto Week」も開催され、CLARITY法案などの友好的な法整備が進展し、規制に対する安心感が広がっています。これが機関投資家の後押しになっています。

技術面でも進展

Lightning Networkの発展により、BTC決済のコストとスピードが大幅に向上。ネットワークのセキュリティも強化され、マイナーの総ハッシュレートは過去最高を更新しています。これらは価格ほど分かりやすくありませんが、長期的にはBTCの利用シーン拡大に寄与しています。

今回の上昇が「違う」と感じる理由

過去のブル相場は大半が投機主導：2017年は個人のFOMO、2020-2021年はTeslaのような企業の買いが連鎖しました。今回は少し違います――

✅ 供給側に客観的制約（半減期）
✅ 需要側に機関投資家の参加（ETF＋企業の資産配分）
✅ 政策面で明確な方向性（法整備の追い風）
✅ マクロ環境の基盤（リスクヘッジ需要）

この4つの要素が重なり、単なる感情的な上昇よりも堅実です。もちろん、BTCが一直線に月まで上がるというわけではありません――20〜50％の調整は通常のボラティリティの範囲です。しかし、エコシステム全体のファンダメンタルズは確かに変わっています。

投資アドバイス：長期で期待するなら積立投資が賢明、短期でトレードするなら自分のリスク許容度を理解してから参入しましょう。

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