最近XPLというプロジェクトが注目を集めており、裏には注目すべきポイントがあります。

まず資金調達の面ですが、つい最近2,400万ドルの投資を獲得し、リード投資家の顔ぶれも豪華です。Peter Thielの資金、Tetherの幹部、Bitfinexも参加しています。このプロジェクトの本質は、USDT専用のLayer1ブロックチェーンを構築し、ステーブルコインの手数料ゼロ送金を主力としています。彼らの計画によれば、2026年第2四半期のメインネットローンチ後にステーブルコイン市場の70%のシェアを獲得することを目指しており、かなり野心的です。

収益面でもデータは非常に好調です。Merkl資金プールのTVLはすでに16億ドルを突破し、瞬間的な年率リターンは33.78%に達しています。ステーブルコインをステーキングするだけでXPLトークンの補助がもらえます。また、Aave上のUSDTプールの年率は20.42%、そのうち17.35%が純粋な補助収益となっており、低リスクでDeFiに参加したい人にとっても機会コストは高くありません。このようなメインネット初期の補助金は、本格稼働後には縮小する可能性が高いです。

11月には新たな取り組みとして、Daylight Energyと提携し電力収益トークンGRIDおよびsGRIDをローンチし、実世界資産（RWA）をオンチェーン化する試みも行われました。このニュースが出た当日、XPLは1日で10%上昇しました。現在、RWA（実世界資産のトークン化）は注目の分野であり、このタイミングで参入するのは悪くない判断です。

総じて見ると、XPLはステーブルコインの基盤インフラというニッチ分野で差別化を図っており、Tetherのバックアップもあり、エコシステムへのインセンティブも惜しみなく投入しています。ただし、メインネットは2026年にローンチ予定であり、その間の変数も多いので、投資を検討する場合は自身のリスク許容度をよく考える必要があります。