序文

XRPは直近で3ドル台を突破し、力強い反発を見せました。これにより、流通中の供給の94%以上が含み益状態となり、これは2017年および2021年の強気相場のピーク時にしか見られない現象です。このデータは市場の楽観ムードを示す一方で、利益確定売りの圧力が高まる可能性も示唆しています。

含み益率90%以上は市場の天井を示唆

Glassnodeのデータによると、現在XRPの供給の約93.92%が利益が出ている状態です。過去の傾向では、含み益率が90%を超えると市場は概ねマクロの天井に接近していました。

• 2018年初頭：XRPは3.3ドルまで上昇した後、約95%下落。
• 2021年4月：含み益率が再び90%を超えたとき、XRPは1.95ドル付近で高値をつけ、その後80%以上下落。

現状の高い含み益は強い上昇トレンドを示していますが、投資家が利益確定に転じる可能性も常にあります。

オンチェーン指標

もう一つの重要指標としてNUPL（純含み損益）があり、現在「Belief - Denial（信念-否認）」の区間にあります。これは2017年および2021年の相場構造とよく似ており、この段階でXRPは一時的な高値を付けた後、下落局面に入りました。NUPLがさらに上昇して「Greed（強欲）」ゾーンに近づくと、過去の傾向から市場はより大きな売り圧力にさらされる可能性があります。

テクニカルパターン

テクニカル面では、XRPは3.05ドル付近で推移しながら下降三角形パターンを形成しており、これは下抜けリスクを示唆する弱気シグナルです。価格が3.05ドルのサポートを割り込むと、急速に2.39ドルまで下落し、約23.5%の下落となる可能性があります。一方、下落トレンドラインを上抜けた場合はトレンド転換となり、市場参加者が6ドル水準を目指す動きも考えられます。

XRPの現物取引は以下のリンクから可能です：https://www.gate.com/trade/XRP_USDT

まとめ

XRPの急騰は投資家に大きな利益をもたらしていますが、過去の経験やテクニカル指標から、市場が高リスク局面に入る可能性も示されています。目先では3.05ドルが重要なサポートであり、この水準を維持すれば上昇トレンドの継続が期待できますが、下方ブレイクの場合には大幅な調整への警戒が必要です。長期投資家は機関投資家の資金流入動向に注視する必要があります。さらなる流入が売り圧力を吸収するカギとなります。